2024年度第2回関東大学サッカーリーグ東京・神奈川1部第9節
2024年6月2日(日)17:00KO
東京 | 1 | 0 – 0 | 0 | 一橋 |
---|---|---|---|---|
1 – 0 | ||||
75分 谷 | 得点 | |||
43分 北川 | 警告 | 78分 19番87分 25番 | ||
退場 |
スタッツ
東京 | 項目 | 朝鮮 |
12 | シュート | 10 |
6 | CK | 5 |
18 | FK | 19 |
1 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
スターティングメンバー
位置 | 番号 | 選手名 |
GK | 1 | 里見 悠成 |
DF | 4 | 上原 真路 |
MF | 3 | 荒 拓也 |
MF | 6 | 歌 俊亮 |
MF | 7 | 河島 誠二郎 |
MF | 8 | 吉本 章 |
MF | 14 | 杉山 弘樹 |
MF | 30 | 岡部 惇貴 |
FW | 9 | 佐々木 洸 |
FW | 11 | 北川 孟 |
FW | 16 | 山田 裕次郎 |
サブメンバー
位置 | 番号 | 選手名 |
GK | 41 | 星 歩希 |
DF | 12 | 宮川 旭 |
DF | 13 | 田中 大智 |
MF | 5 | 石川 大貴 |
MF | 10 | 谷 晃輔 |
MF | 15 | 柏村 直登 |
MF | 17 | 河野 慈央 |
MF | 23 | 長谷川 希一 |
FW | 26 | 陶山 大晴 |
選手交代
分 | OUT | IN |
60 | 杉山 弘樹 | 陶山 大晴 |
64 | 河野 慈央 | 谷 晃輔 |
73 | 歌 俊亮 | 石川 大貴 |
90 | 北川 孟 | 長谷川 希一 |
90+6 | 吉本 章 | 宮川 旭 |
戦評
関東大学サッカーリーグ東京・神奈川第9節、東京大学は一橋大学と対戦した。東商戦と銘打って実施されたダービーマッチとして、そして上位を目指すきっかけとするべき試合として絶対に負けられないという中、東京大学は佐々木(4年・工)、杉山(4年・工)を2試合ぶりのスタメンに据えた。
試合開始前から雨が降り続く中、早い時間帯に先手を取りたい東京大学は、立ち上がりからボールを支配し、優位に試合を進めるものの、決定的なチャンスを作り出すには至らない。ただ、膠着した展開が続く中、最初にチャンスを作ったのは東京大学だった。相手のビルドアップを敵陣で荒(3年・経)がカットしたところから、左サイドの北川(4年・文)が仕掛け、クロスにファーサイドで杉山が合わせたが、シュートは上手くミートせず、枠の左側に外れた。その後雨が次第に強まり、足を取られる選手が増える中、負けじと一橋大学もチャンスを作る。前半18分、東京大学のビルドアップのミスからカウンターでボックス付近まで運ばれ、シュートを打たれたが、守護神・里見(2年・文一)が横っ飛びでセーブする。その後は雨によるミスを狙ってプレスをかける一橋大学と、プレスをかわしながら前進を試みる東京大学という構図になる。前半の26分にはCKのこぼれ球を北川がダイレクトで合わせるが、枠を捉えることはできない。続く前半28分には相手のバックパスをカットした佐々木が、相手GKの位置を確認してロングシュートを狙うが、これも枠を捉えることはできなかった。視界を奪われるほど雨が強まる中、ピッチには水溜まりができ、ボールが転がらずパスが止まり始める。そんな中、東京大学が運びからチャンスを迎える。最終ラインの吉本(4年・工)が自陣から右サイドを切り裂き、深い位置からマイナス気味の折り返しを送る。そのボールに反応よく逆サイドから北川が走り込み、ダイレクトでゴール左隅を鋭く狙ったが、惜しくも枠を捉えられなかった。その後両チームは悪天候からビルドアップを諦め、浮き玉のパスによる打開を目指す。プレースキックの精度の高さを強みに持つ一橋大学は、前半終了間際に立て続けにセットプレーからチャンスを迎えるが、東京大学は里見を中心に集中力高く守り、得点を許さない。得点のチャンスはあったものの、結局スコアレスのまま前半を終えた。
その後ハーフタイム中に強雨に加え雷が鳴り出したため、試合が中断する。結局後半が始まったのは前半終了から1時間経った後だった。雨に加え夜を迎えるということで気温が下がり、過酷な状況での後半開始となった。
後半も東京大学ペースで試合が進む。後半5分には相手を押し込んだ状態で山田(4年・文)がこの試合東京大学初の枠内シュートとなるミドルシュートを狙うが、相手GKに阻まれる。対する一橋大学は再びセットプレーからチャンスを迎える。後半12分、FKのこぼれ球に合わせたシュートがブロックに入った山田に直撃した。ハンドかどうか微妙なところだったが、このチャンスを逃すまいと一橋大学は主審にPKを猛アピール。しかし副審と話し合った主審はPKを取らず。東京大学はピンチを脱した。勢いづく東京大学は再び一橋大学を押し込む。後半19分、相手ボックス付近の混戦を抜け出した佐々木がシュートを放つ。ついに待望の先制点かと思われたが、相手GKのファインセーブに阻まれた。その後は一進一退の攻防が続くが、後半30分、ついにスコアが動く。相手のクリアボールを拾った途中交代の陶山(4年・医)が前線にロングボールを送る。一瞬虚をつかれた相手最終ラインを見逃さず左サイドを抜け出し、GKとの1対1に持ち込んだ同じく途中交代の谷(4年・経)が落ち着いてボールを浮かし、サイドネットに流し込んだ。エースの2試合連続ゴールで東京大学が先制した。あとがない一橋大学は球際も激しく闘い、攻勢を強める。後半37分、アバウトなクロスボールを里見がファンブルしたところで一橋大学がビッグチャンスを迎える。相手FWの放ったシュートは里見の横をすり抜けゴールに向かうが、カバーに入っていた荒がブロックし、東京大学は窮地を脱した。そのまま虎の子の1点を守り抜いた東京大学が今シーズン2勝目を飾った。
前半の雨の弱いうちに相手を押し込んでいながら先制点を奪うことができなかったことは、チームとして改善するべき点として挙げられるだろう。ただ、悪天候に翻弄されながらも勝ち切ったことはポジティブな点として捉えられる。続く2試合はいずれも昨シーズンリーグ戦で勝利を挙げている大学である。まだまだ上位進出を諦めるには早い。