第11回石丸サッカー放浪記-④

世界最強のクラブで働く日本人

ヨーロッパ最後はスペイン、バルセロナでした。

正確には隣町ジローナに2週間ほど滞在させてもらいました。この滞在は現地のスペイン人夫婦の家にホームステイさせてもらっていました。夫婦揃ってアニメが大好きで日本に興味を持ってくれているようで日本人として鼻高々とした気分でした。スペイン語学習中の自分と日本語学習中の彼らと日英西を織り交ぜた不思議な会話をしていました。

彼らと訪れたMANGAの祭典です。バルセロナで毎年開催されているらしく、多くの人々で埋め尽くされていました。カラオケ大会ではJ-POPを熱唱する沢山の外国人を見れ、これまた日本人としてのアイデンティティがくすぐられました。

そしてもちろんカンプノウでの試合観戦もさせてもらいました。メッシの2G2Aの大活躍で快勝といった試合でした。そのスタジアムとサポーターの迫力は圧巻でした。

そんなFCバルセロナですが、現在1人の日本人の方がそのオフィスで働いていることをご存知でしょうか?

こちらの写真、一緒に入らせていただいたのが世界No. 1クラブでお勤めの深谷さんです。

FCバルセロナは2017-18シーズンから楽天とスポンサー契約を結びました。4年契約250億円超と言われる言われるその契約のおかげで、メインスポンサーとしてユニフォームの胸をはじめ、スタジアム中のいたるところでRAKUTENの文字を目にすることができました。

そして、深谷さんはその事業の一環として楽天から現地にきてお仕事をなさっているとのことでした。サッカーに関しては競技経験も職歴もないそうで、完全にビジネスマンとして抜擢されたとのことです。弊部監督の利重さんが楽天でお勤めになっていた時の繋がりでご紹介してくださいました。

FCバルセロナのメインスポンサーとなることのメリットの一つはその広告価値にあります。

先述した通り、ユニフォームのみならずスタジアム内に沢山RAKUTENの名前が見受けられそれが各種メディアを通してサポーターを中心世界中の人々の元に届く。今回世界各地を歩いている中で一番よく見かけるユニフォームもFCバルセロナです。そのユニフォームを着る人、一人一人が広告媒体になると考えるととても面白いです。例えそれが偽物のユニフォームだとしてもです、、そう言えばアフリカにいたときに「RAKUTENってなに?」と現地の人から聞かれたりもしました。

広告媒体としてこれほどリーチが広いものはそうそうないかも知れません。その広告価値ははかりしれません。(実際には、そうした広告価値を算出するような会社、計算式も存在するようで非常に興味深く思いました)

そしてもう一つのメリットとしては、FCバルセロナと密接な結び付きができるということです。

楽天といえばバルセロナに限らず、ヴィッセル神戸、東北楽天ゴールデンイーグルス、NBAのゴールデンステート・ウォリアーズなどなど、幅広く様々なスポーツ界に携わっている印象があります。

今回のスポンサーの背景には、ビジネス的なメリットに留まらずそうしたスポーツ界の振興、発展への貢献しようという狙いもあったようです。

具体的に言うと、イニエスタ選手がヴィッセル神戸に移籍したような人の移動という意味でのつながり強化。これにより、Jリーグ、ヴィッセル神戸の選手たちの刺激になり発展につながることは間違いありません。

これまたアフリカでの話になりますが、イニエスタやヴィッセル神戸の存在も認知されていることがわかり、そういう点からも日本サッカー界の活性化に大きく役立っていると思えます。

更には、歴史あるFCバルセロナのノウハウを様々な角度から学ぶことができます。この事業を進めるために、ヴィッセル神戸からも一人バルセロナのオフィスに来てお仕事をなさっていました。

千布勇気さんです。

なんと、千布さんは東大ア式蹴球部出身で主将を務めていたそうです。思わぬところでの大先輩との出会いに驚きました。当時のfeelingsも拝見させてもらいました。引退後もずっと残るというのはいい媒体ですね。

千布さんはヴィッセル神戸では常務執行役員を務めているそうで、FCバルセロナからノウハウを仕入れヴィッセル神戸になにか還元することを試みているとのことで、主に育成組織の観察をしていらっしゃいました。

試合前のカンプノウ、併設のミュージアムにも特別に入れさせてもらいました。覗かせてもらったVIPルームでは一晩だけでウン千万というお金が動くとのことです。とても大きな収入源で、ビジネスとしての規模の違いを見せつけられました。ヨーロッパサッカーでは、このように富裕層からいかにお金を回収するか、というところに力を入れ始めているようです。

FCバルセロナのオフィス入り口。ただただかっこいい。

 

4ページにわたって書かせてもらいました。最前線でこうして活躍なさっている方々が自分にお時間を設けてくださるというのは有り難い限りで、とても充実した時間を過ごせました。そして、そこでの経験や感謝が大きな原動力となっています。

人との関わり合いから得られるものや感動の大きさを感じています。自分にとってはいつだって物より人の方が大きくて、今回だったらサグラダファミリアよりもこの経験の方がよっぽど観光しました。観光より交流です。

以上になります。

帰国までにちゃんと放浪記を締められるか焦っています。。

 

第11回石丸サッカー放浪記

2020年1月26日

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