東京都大学サッカーリーグ1部第17節
2021年11月6日(土) 16:00KO
試合速報(Player!) マッチデープログラム東京 | 0 | 0 – 3 | 4 | 帝京 |
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0 – 1 | ||||
得点 |
(6分) (11分) (19分) (74分) |
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警告 | ||||
退場 |
スタッツ
東京 | 項目 | 帝京 |
3 | シュート | 24 |
15 | GK | 4 |
1 | CK | 9 |
0 | FK | 5 |
0 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 1 |
スターティングメンバー
位置 | 番号 | 選手名 |
GK | 1 | 染谷大河 |
DF | 3 | 吉岡泰生 |
DF | 4 | 内田龍吾 |
DF | 5 | 八代快 |
MF | 6 | 松波亮佑 |
MF | 8 | 三谷深良惟 |
MF | 10 | 出射令雄 |
MF | 14 | 西澤吉平 |
MF | 28 | 谷晃輔 |
MF | 29 | 石川大貴 |
FW | 33 | 北川孟 |
サブメンバー
位置 | 番号 | 選手名 |
GK | 31 | 兒玉寛俊 |
DF | 2 | 竹内拓夢 |
MF | 7 | 大矢篤 |
MF | 11 | 石丸泰大 |
MF | 17 | 伊藤真士 |
MF | 19 | 茶谷晋伍 |
FW | 34 | 水本龍志 |
選手交代
分 | OUT | IN |
HT | 石川大貴 | 伊藤真士 |
64 | 西澤吉平 | 大矢篤 |
64 | 内田龍吾 | 茶谷晋伍 |
79 | 谷晃輔 | 石丸泰大 |
戦評
4月に開幕した東京都大学サッカーリーグ1部もついに最終戦。東京大学は帝京大学と対戦した。スタメンは前節から2名を変更。出射(3年・教育)が復帰し、1年の石川(1年・理二)が右SBとして先発に名を連ねた。東大は久々の勝利を挙げた前節の勢いそのままに、今季初の連勝と4年生の有終の美を飾るべく試合に挑む。
激しい守備と個の力が特徴の帝京大に対し、臆せずアグレッシブに試合に入りたい東大。しかし前半6分、敵陣での相手スローインからじわじわと前進を許すと、CKを与える。すると18番宮本にヘディングを叩き込まれ痛恨の失点。いきなり劣勢に立たされてしまう。さらに10分、ゴールキックの競り合いから帝京大8番野村がサイドでボールを持つと、スピードを生かして縦へ突破。左足のクロスは東大DFが必死に足を伸ばして触れるが、不運にもボールはゴールマウスへ。オウンゴールという形で2失点目を喫する。早く1点を返したい東大だったが、帝京大のインテンシティの高さに圧倒され中々ボールを保持できず、またプレスも上手くかからない時間が続く。20分には相手DFラインのボール回しから、1本のロングボールで9番西田に裏を取られ、GKの頭上を越すシュートを突き刺される。これで給水タイム前に3点を奪われる厳しい展開となる。その後も押し込まれる場面が多くなるが、ラストゲームとなる吉岡(4年・経)を中心に耐え忍び、0-3で前半を終える。攻撃面では、シュートが西澤(3年・農)のミドル1本に抑えられるなど、攻めの手が見出せない印象だった。
東大はハーフタイムに石川に代えて伊藤(3年・法)を投入し、巻き返しを図る。後半からは松波(3年・工)が積極的にビルドアップのサポートに入り、ボール保持の時間が増えてきた。すると54分、吉岡から三谷(2年・文一)に縦パスが入ると、追い越した西澤へワンタッチでパスが渡る。右足でシュートへ持ち込むが惜しくもDFのブロックに阻まれる。こぼれ球を谷(1年・文二)が狙うがこれもヒットしない。直後にも伊藤が果敢にDFラインの裏へ抜け出すなど、東大は前半にはなかった良いプレーを発揮するようになる。64分には西澤、内田(3年・医)に代えて大矢(3年・経)、4年の茶谷(4年・法)を投入。さらにゴールへ向かう意識を強める。しかし、給水タイム後に守備強度を高めてきた帝京大に再びボールを握られ、73分には裏へ抜け出した8番野村への対応を誤り、PKを与えてしまう。このPKを26番鈴木に沈められ、さらに突き放される。77分にも9番西田に至近距離からシュートを放たれるがこれは染谷(4年・教養)がファインセーブ。その後もカウンターやセットプレーからピンチを迎えるが、守備陣が意地を見せゴールは割らせない。一方、攻撃陣は目立ったチャンスを作り出せないまま時間が経過し、0-4でタイムアップとなった。
立ち上がりの失点から難しいゲームにしてしまったことは事実だが、それ以上に1部を舞台とするチームとの個々の能力やチームとしての完成度合いの差をまざまざと見せつけられる最終戦となった。ただ、今季全体を通じて苦しい状況が続く中、選手たちは一瞬たりとも勝利を諦めず戦い抜いた。そのことは称賛に値し、見る者多くの感動を呼び起こしたに違いない。
この試合で4年生は引退となり、今季は東京都トーナメントを残すのみとなる。先人たちが積み上げてきたものを胸に刻み、再びこの舞台に戻って結果を残せるよう、チーム全員が1部の基準を忘れずに前へ進んでいきたい。
(文責:松尾)