東京都大学サッカーリーグ1部第4節
2021年10月31日(日) 14:00KO
試合速報(Player!) マッチデープログラム東京 | 1 | 0 – 0 | 0 | 学習院 |
---|---|---|---|---|
1 – 0 | ||||
(54分)14番 西澤吉平 | 得点 | |||
警告 | ||||
退場 |
スタッツ
東京 | 項目 | 学習院 |
14 | シュート | 24 |
13 | GK | 10 |
5 | CK | 6 |
1 | FK | 3 |
2 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
スターティングメンバー
位置 | 番号 | 選手名 |
GK | 1 | 染谷大河 |
DF | 3 | 吉岡泰生 |
DF | 4 | 内田龍吾 |
DF | 5 | 八代快 |
MF | 6 | 松波亮佑 |
MF | 8 | 三谷深良惟 |
MF | 13 | 杉山亮 |
MF | 14 | 西澤吉平 |
MF | 19 | 茶谷晋伍 |
MF | 28 | 谷晃輔 |
FW | 33 | 北川孟 |
サブメンバー
位置 | 番号 | 選手名 |
GK | 31 | 兒玉寛俊 |
DF | 2 | 竹内拓夢 |
MF | 7 | 大矢篤 |
MF | 11 | 石丸泰大 |
MF | 17 | 伊藤真士 |
MF | 20 | 箕輪統 |
MF | 29 | 石川大貴 |
選手交代
分 | OUT | IN |
67 | 谷晃輔 | 伊藤真士 |
90 | 杉山亮 | 竹内拓夢 |
90+2 | 北川孟 | 石川大貴 |
90+5 | 三谷深良惟 | 石丸泰大 |
戦評
東京都1部リーグ第4節延期分、東京大学は学習院大学との対戦となった。前節で1部リーグ最下位が決定し事実上の消化試合として迎えたこの一戦、東大イレブンはある意味リラックスした雰囲気で、一方でチームとしての意地を見せるべく決意と覚悟を持ってキックオフに臨んだ。
立ち上がりは中々東大が落ち着いてボールを保持することが出来ない。連続的にボールホルダーへの積極的なプレッシャーをかけてくる学習院に対し、東大は簡単にボールを失うシーンが目立つ。6分には中盤でボールをカットされると相手FWにワンタッチで裏抜けを許し、東大GK染谷(4年・教養)と一対一の場面に。ここはクロスバーに救われるが、落ち着かない展開が続く。それでも東大は8分、染谷のゴールキックから三谷(2年・文一)、西澤(3年・農)と繋ぎ、北川(1年・文二)が持ち込んでクロスを上げるとファーで茶谷(4年・法)が合わせる。枠からは外れたが、この日も左WGで先発となった北川を起点としてチャンスを伺う。
その後もトランジションが多く一進一退の攻防が続く。カウンターからピンチを何度も作られるが、CB吉岡(4年・経)・八代(2年・文一)を中心とした守備陣が身を挺して凌ぎ切る。攻撃ではCF三谷がこの日も抜群のキープ力を披露。前半ロスタイムには単独でのドリブル突破からクロスを上げるが、これはニアに走り込んだ谷(1年・文二)にはわずかに合わず。前半はスコアレスで折り返す。
後半はやや緩い立ち上がりを見せた相手に対し、東大がペースを握る。7分には西澤がカウンターの流れから距離のあるシュートを放つが、これは相手GKがキャッチ。切り替えの多い展開の中でも東大が優位に立つ。
そして迎えた9分。相手陣地で茶谷が裏へのボールを送ると、これを三谷が何とか追いついてゴール前に折り返し、PA内いい位置に走り込んだ西澤が直接胸で押し込んでゴール。まさに執念で押し込んだ得点に、東大サイドは応援席も含め喜びを爆発させた。西澤はこの日7試合ぶりの先発出場。林監督の期待にゴールで応えた。
その後は豊富なタレントを擁する学習院の前線の対応に苦戦しつつも、1点を守るべく何とか耐え凌ぐ東大。67分には疲れの見えた谷に代えて伊藤(3年・法)を投入し守備の引き締めを図る。それでも続けざまにシュートを浴びる東大だが、自陣での体を張った守備でブロックし何度もCKに逃れる。給水後の29分には相手CKからボレーで合わせられるが、これもクロスバー直撃。運も味方につけゴールを死守する。45分には負傷した杉山(3年・経)に代えて竹内(2年・文二)を投入し5バックにシフト、守備固めで逃げ切りを狙う。その後もボールを保持され攻められ続けたが、最後まで跳ね返して試合終了。東大は待望の今シーズン2勝目、またここ3年間での対学習院4戦4勝を記録することとなった。
リーグ戦の結果という側面から言えば「遅すぎた勝利」。しかし試合終了後の雰囲気が象徴するように、勝利を挙げた瞬間の高揚感を久々に味わったのもまた事実だ。思えば東大が前回リーグ戦で勝利したのは7月に行われた学習院との前回対戦時。その時から約3ヶ月、新型コロナによる試合延期も重なりながら、チームは一つも勝ち星を挙げられずに苦闘してきた。確かにこの勝利は消化試合での一勝にすぎないが、それがある意味で長いトンネルを抜ける契機となることを信じている。 そのために一番大事なのは、この勝利を今後の確かな成長に繋げていくことだ。リーグ戦後に控える東京都トーナメントも含め、来年度に向けてチームとして一つでも多く積み上げを残していきたい。 (文責:岡本)