世界最高の大会に関わる日本人
ドイツを離れて最初に訪れたのは、スイスのルツェルンでした。
ここでTEAM Marketingにお勤めの岡部恭英さんにお会いさせていただきました。TEAM Marketingは、UEFAの専属マーケティングエージェンシーで、UEFAと一緒にChampions Leagueを創り上げビジネス面を全面的に担う伝説的なスポーツマーケティング会社です。この会社で日本人として、アジア人として初めてお勤めすることになったのが岡部さんです。間違いなく日本人で一番サッカービジネスの最前線に携わっている方です。
日本人には門が開かれにくいヨーロッパサッカーのお仕事を掴み取った背景が描かれたネット記事を読み岡部さんのことを初めて知りました。ケンブリッジのMBAを取り、お仕事をつかむまでのまでのストーリーや、チャンピオンズリーグを仕事にすることができるという事実に衝撃を受けました。
↓読んでいてとても引き込まれる記事です
https://toyokeizai.net/articles/-/2609
それから日本にいた頃に福田総監督と立ち話をしていた際に岡部さんのお話を伺っていたことを思い出しました。
難しいとは思いつつも福田監督に連絡を差し上げてみたところ、なんと岡部さんをご紹介してくださることになり、今回ルツェルンへと来ることに決めました。
岡部さんにはチャンピオンズリーグのボールとトロフィーが並ぶ夢のようなオフィスをご案内していただきました。更にとても素敵なご自宅にもお招きいただき現在のお仕事のことからそれまでのことまで、広くお話を伺うことができました。
海外での生活経験の長い岡部さんならではの視点でのお話が沢山伺えました。特に日本から出ようとしない、外の世界を把握していない、英語が得意でない日本人を危惧していらしたことが印象的でした。
自分自身ヨーロッパに来てから現地の大学生と共に生活させてもらう機会が何度かありました。その際、スラングの入り混じる流暢な英会話に全くというほどついていけずに、気が付いたら一切発言せずに聞き取れもしないのに聞くだけの立ち位置に回っていた経験がありました。
国外に出ると周りの語学能力の高さに驚かされることが多々あります。特にヨーロッパの学生は英語圏の国でなくとも、母国語に加えネイティブかのような英語を話します。その中で全く自己主張ができない自分は”白人コンプレックス”のようなものを抱き始めていました。そのため余計岡部さんの発言は心にささりました。
そういう意味でもヨーロッパでサッカーの仕事を獲得すること、仕事をすることの難しさは感じられました。そして、日本国内に留まらず国外に出ていく必要が増えていくことを考えるとそうしたことを克服する必要性を痛感させられました。
余談ですが、先に述べた学生の輪の中で中心にいたのは実は日本人でした。縁があって出会った彼は、小学校の頃からヨーロッパで育っており羨ましいほどに数カ国の言葉を操り、更に場を盛り上げていました。因みにスイスで育った岡部さんのお子さんたちも3.4ヶ国語を扱っていて、今まで縁のなかった世界に触れて衝撃を受けました。
最後に、先に挙げた記事からの引用でもあるのですが、岡部さんからのお言葉で印象に残ったことを、
“好きなこと以外にドライブがかかることなんてないよ”
”好きなことを徹底して追求し続けること”
とにかく好きなことを大事にする、ということを強調してくださいました。やりたいことがあるならとにかく行動を起こし続けること、という信念は大切にしていきたいです。
ルツェルンを出たあとにはチューリッヒのFIFAミュージアムを見学してきました!
様々な展示品がありましたが、サッカーの歴史に関して綴られた年表が印象的でした。
そしてそのままバスを使ってオランダに向かいました。
↓よければ次もお願いします!
オランダ、日本代表で活躍する選手