リーグ戦第18節vs國學院大學

東京都大学サッカーリーグ1部第18節

2019年10月20日(日) 12:00KO

@東京大学農学部グラウンド

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東京 1 0 – 0 0 國學院
1 – 0
(74分) 細井隼 得点  

(86分) 細井隼

(92分) 細井隼

警告 (72分)
(92分) 細井隼  退場  
スタッツ
東京 項目 國學院
7 シュート 15
8 GK 7
5 CK 5
6 直接FK 9
1 間接FK 2
1 オフサイド 2
0 PK 0
スターティングメンバー
位置 番号 選手名
GK 1 染谷大河
DF 4 大谷拓也
DF 5 内倉慈仁
DF 17 松波亮佑
DF 12 杉山亮
MF 7 中村紳太郎
MF 8 中村知朗
MF 10 白藤優
MF 11 松本周平
MF 13 細井隼
FW 17 和田爽
サブメンバー
位置 番号 選手名
GK 21 満永達彦
DF 2 松坂大和
DF 3 槇憲之
DF 6 吉本理
MF 14 城後仁
MF 27 高宮秀徳
FW 15 大池一輝
選手交代
OUT IN
HT 大谷拓也 槇憲之
72 中村紳太郎 高宮秀徳
80 杉山亮 松坂大和
85 松本周平 城後仁
戦評

台風による延期を受け、より入念な準備を重ねてきた東大ア式が最終節に迎え撃つは、前期悔しい負け方をした相手、國學院大学。
昇格を懸けて臨んでくる相手に対し、既に降格が決まっており失うものの無い東大。少しでも良い試合を見せて今シーズンを締め括れるか。そしてこの日で引退となる4年生は有終の美を飾りたい。

秋晴れの中、キックオフ。東大は立ち上がりから、正確なポジショニングと落ち着いたボール回しでゲームを支配する。すると10分、右サイドでボールを持った中村知(3年・文)のアーリークロスに和田(3年・農)がピンポイントで合わせる。枠を捉えられなかったものの、幸先よくゴールに迫る。その後も白藤(4年・工)の縦パスを起点に何度もブロック内に侵入し、右では杉山(1年・文2)・中村知・松本周(3年・工)が流れるようなパスワークを見せれば、左では松波(1年・理1)と細井(4年・工)が絶妙なポジショニングと高い技術でチャンスを作る。再三ペナルティエリア付近まで迫るも、なかなかシュートまで辿り着けない展開が続く。
対する國學院はスピードのあるFWを活かし鋭いカウンターを仕掛けてくるが、内倉(3年・農)・大谷(3年・法)を中心に冷静な守備対応で得点を許さない。
会心のパフォーマンスだったが、そのままスコアレスで前半は終了。後半の得点に期待が高まる。

東大は負傷した大谷に代え、ア式を後方から支え続けてきた大黒柱・槇(4年・工)を投入し、後半開始。序盤はバタついた時間帯もあったが、徐々にまたゲームを支配していく。54分、松本周のパスからチャンネルランで抜け出した細井がマイナスに上げたクロスに中村紳(4年・工)が左足で合わせる。続いて69分、またもや細井がファーに素晴らしいクロスを送り込み、和田(3年・農)が走り込んで合わせる。どちらも枠を捉えられないが得点の匂いがし始めた東大。するとついに75分、バイタルでボールを持った細井がキックフェイントで相手をかわし、左足一閃。ゴールネットに突き刺し、待望の先制点をあげる。後に本人から聞いたことだが、相手を交わしてから左足を振り抜くまで、自分の心臓の音が聞こえていたらしい。その後も続いて78分、左サイドからカットインした松本周が得意のコースから右サイドネットを狙うが、惜しくも阻まれる。なかなか追加点が奪えない東大は、杉山に代え守備のプロフェッショナル・松坂(4年・農)を投入。続けて松本周に代えて城後(4年・農)が入り、守備を固める。87分、89分と立て続けにピンチが訪れるが、槇と松坂が気迫のディフェンスで守る。ロスタイムに入りもう試合終了かと思ったところでこの日の主人公こと細井が、本人曰く計算尽くされた決死の遅延行為により2枚目のイエローカードを貰い、名誉の退場。不用意であった。10人で闘うことになった東大だが、主将内倉を中心に身体を張ったプレーで猛攻を跳ね返し続け、ついに試合終了の笛がなる。ピッチ上、ベンチ、応援席、それぞれ喜びを爆発させ、今季最終節は上位の相手に対し1-0で勝利を収めた。


昨季圧倒的な強さで2部優勝を成し遂げ、3年ぶりとなる1部に臨んだ今シーズンだったが、結果は4勝11敗3分け、勝ち点15の9位という結果に終わり、1年での降格が決まった。最終節では志向してきたサッカーをしっかりとピッチ上で表現し完璧なゲーム運びで勝利することができただけに、やはりこの順位で終わるようなチームではなかったと改めて思う。同時に、山口遼コーチの指導の下、全員が確実に上手くなり、チームとして魅力的なサッカーが出来るまでに成長したことも実感できた。それでもやはり、1部で闘い結果を残すためには、技術的な向上のみならず、東大ア式という組織がずっと抱えているメンタル面の課題を乗り越えることが不可欠だとも強く感じた。
来季は2部で闘うことになるが、この1部の厳しさを知っている世代がまだこの部にいる内にまた1部に臨めるように、1年での昇格が必要だ。

OB、保護者の皆様、不甲斐ない結果が続く中でもピッチに足を運んでくださると共に様々な形でご支援頂き、ありがとうございました。結果で応えることができず申し訳ないですが、この気持ちは来季に昇格という形で示したいと思います。
来季もよろしくお願い致します。

文責: 3年 大谷

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