2019年4月21日
東京都大学サッカーリーグ1部 第1節
vs明治学院大学
●0-2(0-0,0-2)
昇格を決めたあの日の歓喜から早くも半年以上が経ち、2019年4月21日、その日はあっという間にやって来た。昨シーズン都二部で優勝し、三年ぶりに都一部で戦う今シーズン、開幕戦の相手は明治学院大学。昨シーズンの都一部王者であり、参入戦で敗れ関東昇格は逃したものの、タレントが揃う前線と激しいプレスを武器とする非常に強力なチームだ。恐らく世間の9割はこの試合明学が圧勝すると思っているだろうが、こちらとてへこへこと道を譲るつもりはない。それぞれの意地やプライドを賭けた戦いの火蓋が切って落とされた。
立ち上がりは丁寧にボールを運び、ライン間でボールを受けた白藤(4年・工)や城後(4年・農)がサイドにボールを散らし、中村紳(4年・工)のドリブルが敵陣深くで相手のファウルを誘うなどチャンスに繋がりそうな気配を醸し出す東大。しかしこのファウルで得られたFKは中村知(3年・文)が際どいコースを狙うも沈めきれない。すると徐々に明学もカウンターやサイドから東大を押し込み始める。コーナーキックやフリーキックのピンチを何度か迎えるもののここは高さのある槇(4年・工)を中心に集中した守備を見せ得点を許さない。前半終了間際には和田(3年・農)が振り向き様にシュートを放つがこれは枠外。前半をスコアレスで折り返す。
後半開始から圧を高めてくる明学に対し東大は何度かそのプレスを剥がし切り、ゴール前まで迫るも決定的なチャンスには至らない。逆にプレスの網にかかりショートカウンターを食らうシーンも散見されるようになる。執拗に裏とサイドからのクロスを狙ってくる明学に対し、決定機を何度か作られるものの耐えていた東大守備陣であったが、後半20分、裏に抜け出されGK染谷(2年・文2)との1対1を制され失点を喫する。反撃に出たい東大は中村紳がポスト直撃のシュートを放ち、同じく中村紳のクロスから城後が頭で合わせるなどチャンスを作るが決めきれない。逆に試合終了間際、クリアミスを拾われたところから逆サイドに展開されたパスをダイレクトに合わせられて追加点を許す。最終盤のCKからのチャンスも決め切れず、結局0-2で試合終了となった。
三年ぶりに戦う都一部の舞台、昨シーズン一部王者の明学との対戦、地力の差を痛感させられる試合となった。一瞬の隙が失点に繋がること、来たチャンスを何度も逃す余裕はないこと、その厳しさを改めて初戦で突き付けられた。一方で、地力で勝る相手に対して、自分たちのやるべきことを各々が遂行すれば都一部の上位相手とも渡り合えるという実感を得られた戦いともなった。開幕戦で敗れ、次節の相手も、昨シーズンは関東の舞台で戦っていた東京農業大と厳しい戦いが続く。しかしここで折れることなくリーグ戦期間中も貪欲に成長し、一つでも多く勝ち点を積み上げていけるよう部員一同日々取り組んでいきますので、次節以降も益々の応援の程よろしくお願い致します。
文責 : 4年 松坂