リーグ戦第22節vs上智大学

2024年度第2回関東大学サッカーリーグ東京・神奈川1部第22節

2024年10月13日(日)14:00KO

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戦評

関東大学サッカーリーグ 東京都・神奈川県リーグ最終節、東京大学は上智大学と対戦した。東大にとっては、昨季からリーグ戦では全て勝利しており、相性の良い相手だ。東大は、前節から代わって、長谷川（4年・教養）、宮川（3年・農）、池澤（1年・理一）の3人がスタメン入りしたほか、GK丸山（1年・文三）が公式戦初出場を果たした。

前半、東大はデザインされたキックオフから試合に入り、流れを掴む。4分、やはりデザインされたCKからチャンス。宮川のグラウンダーのパスを谷（4年・経）が左足で合わせるも、GKの正面。東大が素晴らしい立ち上がりを見せる。10分、右サイドでボールを受けた谷がドリブルで持ち込み、マイナスで待つ吉本（4年・工）へパス。吉本がダイレクトでシュートを放つもミートせず。再三のシュートチャンスを創出するもなかなかゴールが割れない。そんな展開の中、待望の瞬間を迎える。中央のポジションをとった荒（3年・経済）がチャンネルランをする吉本へ絶妙なパス。上智DFがクリアしきれないところを見逃さなかった長谷川が、ゴール右下にシュートを突き刺す。東大先制。「出れば決める男」長谷川がこの試合も動かした。東大は攻撃を加速させる。山田（4年・文）の絶妙なロブスルーパスに宮川が反応、落としを受けた河島（2年・理ニ）が豪快なシュートを放つも、これはポストに弾かれる。完全に流れを掴んだ東大、追加点を挙げる。右サイドの山田のスローインから、宮川が繋ぎ、ボールを受けた谷がビューティフルシュート。弧を描いたボールはゴール左上へ吸い込まれた。DF陣も負けていない。42分には、上智FWのシュートを受けるも、GK丸山が足でセーブ。完全に東大の流れのまま、前半は終了する。

後半も、変わらず東大のペース。4分、宮川のCKを山田がファーで折り返し、荒が押し込み3点目。8分、東大は背番号9佐々木（4年・工）を投入し、攻撃の姿勢を強める。9分には、右サイドから切り込んだ谷のパスを受けた河島がボディフェイクからシュートするも、上智GKに止められる。東大は、16分に陶山（4年・医）、24分に杉山（4年・工）と、両WGを交代し、さらに畳み掛ける。36分、谷のパスで杉山が抜け出し、GKと1対1を迎えるも、戻ってきた上智DFがブロック。明らかにPKであるが、笛は鳴らず。39分、右サイドから杉山、谷と繋ぎ、最後は陶山がGKの股を抜く技ありシュート、4点目を上げる。これで勝負あり。試合を通して上地の決定的なチャンスはほぼゼロ。キャプテン上原（4年・教育）が上智の巨漢FWを再三潰して安定した守備を披露し、途中出場の石川（4年・農）も集中した守りを見せた。東大は安全に試合をクローズして、終わってみれば4-0の大勝であった。

誰が見ても、今季一番の試合であった。スコアでも内容でも上智を圧倒した。今シーズン桑原体制で積み上げてきたものを遺憾なく発揮し、「東大らしいサッカー」で最終節を終えられたことは大きな意味を持つだろう。今シーズンを締めくくる、また来シーズンに期待を持たせる素晴らしい試合でリーグ戦を終えた。来季の東大の躍進にも期待である。

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